transitions

2020年9月に沖縄中部にて滞在制作を行なった記録です。

滞在の最後に展示するはずだった宜野湾市にあるPIN-NUP GALLERYが、

到着前夜に不審火により全焼してしまうという大事件がおこり、まだ焼けた匂いの残るギャラリーに到着した朝に立ち尽くすことになりました。

この作品は火事の後、ギャラリー内に特別に展示させてもらった作品で、公開はしませんでした。

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” transitions ”

荒地に一番最初に生えるであろうパイオニアプランツ、ムラサキヒゲシバ。
南米からの帰化植物であり、いわゆる雑草と言われ、沖縄都市部のあらゆるところに生息する。
PIN-NUP gallery の隣の空き地を見渡したときに、種を纏ったその美しい紫色の穂先に惹かれ関心を持った。

このヒゲシバを探していくと、普段気にとめないような植物に焦点を当てることで、その土地の人間と植物との立体的な地図のようなものがみえてきた。
日当たりがよく、乾燥していて、道路脇のコンクリートの隙間や、除草剤が撒いてあるような砂利場、貧しい場所に生えていることが多い。

しかし葦やススキが茂っている場所には既に場所を譲り、生息していないことが多い。
島では、まるで人間の跡を追うように彼らは生息しているのだと思う。

彼らは私たちの跡を追い、そしてどこへ向かっているのか、ずっと遷移して移動しているものたちである。

その彼らの旅の途中にPIN-NUP gallery に呼び込んでみた。

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Exhibition director : Shin Asato

Production Cooperation : 平成造園株式会社、 Sonda labo

#chlorisbarbata