網の上の蜘蛛 Threads of Being
展覧会 | 2024年12月19日~22日 府中市美術館 市民ギャラリーB「網の上の蜘蛛 Thread of Being」
府中市美術館にて、展覧会「網の上の蜘蛛」を企画し、蜘蛛をテーマとした作品を発表しました。
数年前より、木村はジョロウグモの行動に着目し、屋外で観察し、その様子を記録してきました。本展では映像作品をはじめとし、ドローイングや、インスタレーション作品を展示しました。
映像は、アーティストの馬場淳氏(ACCI BABA)の協力を得て、2024年の秋に神奈川県で撮影したものです。
主役となったジョロウグモは、春から秋にかけて活動し、秋の産卵期には個体も巣も最大の大きさに成長します。
この時期、ジョロウグモは活発に捕食活動を行い、巣に引っかかった落ち葉などの無用のものを取りはらう習性があります。映像は、このジョロウグモの振る舞いを利用して撮影されています。
また、インスタレーション作品として発表した糸電話は、ジョロウグモの認知能力から着想を得たもので、440Hzの音叉とジョロウグモの糸を用いて制作しました。
この展覧会では蜘蛛の知覚世界に焦点を当てながら、異なる生物の認識世界と私たちの世界が重なり合う瞬間を様々な形で映し出しています。
主催・出展者 | 木村亜津 フィルムディレクション | ACCI BABA 楽曲提供 | Jonathan Fitas デザイン | 岩松亮太 協力 | ADAM Audio 助成 | 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[東京芸術文化創造発信助成] 写真 | 松尾宇人